業者に頼らず遺品整理を行う場合の基礎知識

豆知識

このページでは、業者に頼らず遺品整理を行う場合に知っておきたい知識をまとめています。

急がないから…遺族で行う故人の遺品整理

人が亡くなった場合、生活を営んでいた家屋内には遺品が残ります。その整理は親族の役目ですが、方法はケースバイケースで大きく変わってきます。本ページは「業者に頼らず遺品整理を行う場合」をテーマに掲げており、以下のようなケースが該当するでしょう。

  • 賃貸ではなく故人の持ち家なので、急いで退去する必要はない。
  • 故人と親族が同居していたので、家屋全体ではなく数部屋を整理するだけで良い。
  • 故人と親族が近距離に住んでいたので、距離的な負担が少ない。
  • 故人が遺言をきちんと残しており、財産の整理については別途、スムーズに進行している。
  • 遺族に「故人の思い出を振り返りながら、ゆっくりと遺品整理したい」という意向がある。

そのメリット

遺品整理を専門業者に依頼する場合、費用がかかります。遺品の量や家屋の規模により変動が生じますが、少なくて数万円、多ければ50万円以上になることもあり、平均相場は20万円程度と考えられています。こうした出費をセーブできるのは大きなメリットと言えるでしょう。

また遺品整理の専門業者は、国内に数多く存在しています。質の悪い業者の雑な作業によって大切な遺品が失われてしまうと、遺族たちは苦い思いをすることになりかねません。自分達の手で丁寧な整理を実行すれば、故人の思い出を振り返る、有意義な時間を過ごすことができるのです。

そのデメリット

遺品整理を丁寧に行うと、時間がかかり過ぎてしまうことがあります。メリハリをつけるため「2年以内に終わらせる」などの期限を課しておくと、作業を進めやすくなるでしょう。

また家屋の内部には、重くて処理しにくい家具が数多く存在しています。「専門業者に頼れば、1日で整理できるんだけど…」と考えてしまいがちですが、自治体の粗大ゴミ処理制度を上手に使えば、リーズナブルな処分も決して不可能ではありません。男性の家族や友人などの協力を仰ぎ、まとめて整理する日程を決めておくと良いのではないでしょうか。

自分達で行う遺品整理の方法

遺品整理を自分たちで行う場合は、以下を準備しておくと作業がスムーズに進みます。

  • 仕分け用具…段ボール、ゴミ袋、本などをまとめるヒモ
  • 作業道具…ハサミやカッター、仕分け先を記すためのマジックペン、予定を記すノートなど
  • 掃除道具…掃除機、ほうき、雑巾、各種クリーナーなど

上記が用意できたら、作業開始です。遺品は基本的に「残すもの」と「捨てるもの」に分別していきますので、それぞれの特徴を理解しておきましょう。

残しておく遺品

故人を偲ばせる思い出の品は、形見として遺族に分配できるので、例え金銭的な価値がなくても残しておきたいもの。その基準は遺族にしかわかりません。「遺品の山」にならないよう配慮しつつ、段ボールなどに分別していきましょう。また財産整理がスムーズに進行していたとしても、以下のような遺品、書類は保管しておく方が無難です。

預金通帳、印鑑、パスポート、クレジット/キャッシュカード、有価証券、土地の権利書、
年金手帳や健康保険証、生命保険などの契約書類、PCや携帯電話

このように残しておく遺品の種類は、意外に少ないものです。

処分する遺品

圧倒的に多いのは「処分すべき遺品」です。燃えるごみや資源ごみは作業日ごとに分別処分していけば、家屋内はどんどんきれいになっていきます。またガラスやびんなどの割れ物、そして小型家電なども、燃えないゴミとして自治体業者が回収してくれるでしょう。それらの作業がひと通り終わったら、次にリサイクルが可能な遺品へ目を向けてみます。

大型家電
エアコン、冷蔵庫、
洗濯機、テレビなど
リサイクルショップで引き取り可能か、見積もりをお願いしてみる。
値段が付かないようであれば、粗大ゴミに出す。
大型家具
テーブルや椅子、
照明器具、タンスなど
同上
特殊な品目
貴金属、カメラ、着物、
ブランド品、
各種アンティークなど
形見分けするか、専門買取業者へ持ち込んでみる。

上記の「特殊な品目」の中には、高価買取の査定対象となる逸品が含まれている場合があります。「故人が趣味として集めていたけど、価値があるのかな…?」というアイテムは、専門の買取業者へ持ち込んでみましょう。

遺品整理の際はリユース精神を忘れずに!

ここまで紹介してきたように、遺品整理は「仕分けして、適切に処分する」ことが何より重要で、手元に残すものはごく僅かです。しかし遺族の手でゆっくり時間をかけることで、納得のいく整理が実現することは間違いありません。

注意すべきはただひとつで「誤った処分をしないこと」。公的書類など、判断に迷うものはあらかじめ用意した「保留用段ボール」などにまとめ、専門知識を有する人に処遇を相談してください。

また「貴重かもしれない」と考えられるものは、専門業者へ買取依頼申し込みを。近年は店頭買取だけでなく、出張や宅配買取に対応してくれる業者も数多く存在しています。中でもベストライフはLINEなどのアプリケーションを活用し、スマホで撮影した写真の無料査定に応じていますよ。

遺族にとってはゴミにしか見えなくても、立派なリユース品となるアイテムがあります。遺族たちの手で遺品整理をする際は、環境に優しいSDGsの精神を忘れないようにしましょう!

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