茶道で必要な道具である茶道具は、さまざまな種類やデザインが存在しています。素人が見れば「古くて汚れているから売れないだろう」と感じるものでも、実は価値の高い茶道具の場合も。
有名な作家が手掛けた希少性の高い茶道具はコレクターによる鑑賞用として人気が高いため、買取店でも高く売れるでしょう。量産されている茶道具は手に入れやすいため買取価格も安くなります。しかしお稽古用としての需要があるため買取対象となる場合が多いようです。
「実家を片づけていたら茶道具が出てきた」「使わなくなった茶道具を手放したい」という方もいるでしょう。見た目で「古いから」「ふちが欠けているから。全部揃っていないから」と自分で価値を判断せずに、買取店で正確な価値を見極めてもらいましょう。
ここでは、茶道具買取のおすすめ業者と高く売るコツを紹介します。
茶道具の種類と特徴
茶道具は実にさまざまな種類があり、それぞれに用途が異なります。さらに同じ茶道具でも産地やデザインも豊富で個々に価値も変わります。まずは以下の主な茶道具の種類とその特徴を紹介していきます。
・香合
・茶碗
・掛け軸
・花入
・茶釜
・鉄瓶
手元にある茶道具が何かどのような役割を持つのかなど茶道具の知識がない方でもわかりやすい内容なのでぜひ参考にしてください。
香合
香合とは香を入れる容器です。茶道の世界では、亭主がお茶を点てる前に炉や風炉に炭を入れる「炭手前」の際に香も一緒に焚きます。多くのお茶会で炭手前を省略することが多いですが、その場合は紙釜敷に香合を置き床の間に飾ります。
香合は季節によって使用される素材に決まりがあります。
11~4月 | 陶製 |
5~10月 | 漆器製 |
オールシーズン | 金属・貝殻 |
香合に入れる香には「練香」と「香木」がありますが、湿気に弱い漆器製の香合には練香は使用しません。
陶製には練香、漆器製には香木を使用します。
炭手前が省略される茶会で香合は香りを楽しむだけでなく、季節の花や花入などと共に床の間を飾る観賞用としての役割を担います。小さいながら茶会のテーマや亭主の趣味・趣向をくみ取れる道具です。
茶碗
茶碗はお茶を点てる際に必要不可欠な道具のひとつです。中国から日本へお茶が伝わった際に一緒に茶碗も伝来しました。大きく分けると日本製の「和物」中国の「唐物」朝鮮の「高麗物」があり、産地や種類によってさらに細かく分類されます。
茶碗は濃茶用と薄茶用にわかれており以下のように使い分けるのが一般的です。
・濃茶用:文様のない茶碗
・薄茶用:文様のある茶碗
掛け軸
床の間に飾られる掛け軸ですが、茶道具のひとつにも入っています。茶室の床の間に飾る掛け軸は「茶掛」と言います。掛け軸の選び方でお茶会のテーマを表現し、季節を楽しめる重要な茶道具です。
花入
花入は茶室に飾る茶花を生けるための器です。鎌倉時代からお茶の世界で使われるようになったと言われています。以下のような種類があります。
・置き花入:掛け軸の下に置く
・掛花入:壁に掛ける
・釣花入:天井から吊り下げる
花入は使われている素材もさまざまなで金属・磁器・陶器・竹などで作られた花入があります。
花入単体で選ぶのではなく、季節の花が映えるような花入を選ぶことが大切とされています。
茶釜
茶釜とはお茶を点てる際に使用するお湯を沸かす道具です。一般的に日本で生産されています。鉄製でさまざまな形状や地紋の茶釜があります。
鉄瓶
鉄瓶は火鉢や風炉でお湯を沸かす道具です。鋳鉄製で直接火でお湯を沸かし、注ぎ口から注ぐこともできます。
鉄瓶で沸かしたお湯には鉄分やミネラルが含まれるため、まろやかな味わいになるとも言われています。
ほかにも抹茶を点てるために使う「茶筅」抹茶をすくって茶碗に入れるために使う「茶杓」などさまざまな茶道具があります。
おすすめの買取業者と選び方
自宅に眠っている不用品を売る買取店は数多くありますが、茶道具を買取対象としている買取店もいくつかあります。ただどこを選ぶかによって査定額が大きく変わることも。そのため、自宅の近くだからと簡単に買取店を決めるのはNG。しっかりと見極めて買取店を選びたいものです。しかしいちから買取店を選ぶのは難しいものです。そこで茶道具を売却する際におすすめしたい買取店をいくつか紹介します。それぞれに買取方法や特徴が異なるので、興味がある買取店があればHPなどを見てリサーチしてみてください。
ベストライフ
抹茶や煎茶などの茶道具を買取しています。価値がわからない茶道具を一点一点丁寧に査定し、ほかにもブランドバッグや時計、貴金属などさまざまなジャンルのアイテムを買取しているため、引越しや大掃除の際の不用品対策にも利用できます。見積もりや相談、手数料などは無料なので気軽に利用できますね。
運営会社 | 株式会社ベストライフ |
査定方法 | 店頭買取・出張買取・宅配買取・LINE査定 |
買取実績 | 常滑焼 吉川雪堂 六歌仙 急須:120,000円 十四代 酒井田柿右衛門茶器揃い:20,000円 |
エコリング
ブランドや金などの買取専門店エコリングでは年間50万点以上の買取実績があり、買取幅も業界最大クラスです。近くに店舗がなくても手軽に利用できる宅配買取が利用できます。ネット上で宅配キットを申し込んで発送するだけなので、人と接触せずに安心な買取方法です。近くに買取店がない方や、店に行く時間がない忙しい方などに選ばれています。
運営会社 | 株式会社エコリング |
査定方法 | 店頭買取・宅配買取・出張買取・LINE査定 |
買取実績 | 銀製 急須 75,000円 加藤孝造 志野茶碗 100,000円 |
骨董品買取こたろう
骨董品買取こたろうは、グーグルの口コミ評価点平均が5点満点中4.8の高評価を獲得する人気買取店です。経験25年以上の専門知識を持つ鑑定士が在籍しており、古い骨董品や譲られた美術品で価値がわからないものでも親切丁寧に査定し、価値を説明してくれます。査定額や説明に納得出来てから買取成立となります。
査定料や出張料は無料なので安心です。
運営会社 | 株式会社rock |
査定方法 | 出張買取・店頭買取 |
買取実績 | – |
高額買取のためのコツ
買取店で査定してもらうならなるべく高く買取してもらいたいものです。
茶道具を高く売るためには、より良い状態がベストと言えます。同じ茶道具でも入手した時に近い状態であれば高価買取に近づきます。茶道具そのもののほかに、箱や包装などもあればより価値が上がるでしょう。
茶道具は作家によっても大きく価値が変わります。著名な作家の茶道具であることがわかれば希少性が高くなり、プレミア価格が付くことも珍しくありません。
著名な作家が手掛けた茶道具には箱などに落款や銘が入っているので確認の材料になります。
査定をお願いする場合は、美術品や骨董品の査定に精通している鑑定士や査定士がいる買取店を選ぶのがポイントです。茶道具を買取する買取店のなかには専門知識を持たない査定士が査定する場合もあります。すると本来の価値よりも低く査定額を提示されることも。利用する側が茶道具の価値を知っていなければ、そのまま疑いもせず売ってしまうでしょう。損をしないように買取店選びは慎重に行いたいところです。
茶道具の専門知識を持つ買取店でも買取額が低ければ意味がありません。そのためひとつの買取店で決めるのではなく、いくつかの買取店に査定を依頼するのがおすすめです。
いくつかの買取店で依頼した査定額を比較すれば、茶道具の価値や査定額の平均、査定額の高い買取店がわかります。
それぞれのHPを見ると評判や査定価格が紹介されているため、比較して選ぶのもひとつです。
買取方法の特徴とメリット・デメリット
茶道具を買取している買取店では、店頭買取・出張買取を行っている場合があります。以下にそれぞれの買取方法の特徴とメリット・デメリットを解説します。
店頭買取
店に直接茶道具を持参する方法です。店頭買取のメリット・デメリットは以下の通りです。
【店頭買取のメリット】
目の前で査定してもらい即現金化ができる
売りたいと思ったタイミングで売りに行ける(予約制の場合もある)
【店頭買取のデメリット】
売りたい物が多いと持ち込みをするのが大変になる。
出張買取
自宅にスタッフが来て、査定・買取する方法です。出張買取のメリット・デメリットは以下の通りです。
【出張買取のメリット】
スタッフが自宅に来てくれるため移動しなくていい
査定して納得の査定額だった場合即現金化ができる
買取対象のアイテムが多くても気軽に査定してもらえる
【出張買取のデメリット】
自宅に査定士を入れることになる
買取方法によってデメリットとメリットは存在します。特徴をしっかりと理解して利用しやすい方法を選んで活用しましょう。
買取店によってはLINEで写真を送って査定ができるLINE査定のサービスを導入しているところもあります。店に直接持参したり出張に来てもらう前に予め大まかな査定額を知りたいと感じる方は多いでしょう。そんな時にLINE査定は役立ちます。無料で利用できるので、気軽に大まかな査定額を確認できますね。
買取時の注意点
茶道具を査定に出すことになったら、確認しておきたいことがあります。査定してもらう前に茶道具をしっかりと確認しておきましょう。破損していないか。破損している場合はどこが破損しているのか。
査定に出す前に状態を確認しておかないと、査定してもらった後にトラブルの元になる場合があります。
状態がわかるように査定前に写真を撮っておくのも良いでしょう。
茶道具の買取に関するよくある質問と回答
初めて買取店を利用して茶道具を売却する際はさまざまな疑問が出てくるでしょう。ここでは、茶道具を売る際によくある質問とその答えを紹介します。
Q.骨董品や美術品を査定してもらうのに費用はかかりますか?
A.買取の申し込み、宅配キットの送料、査定料、またキャンセルの際の返送料や振込手数料など全て完全無料です。
Q.かなり古い骨董でも査定できますか?
A.何年前のお品物でも査定可能です。
まとめ
茶道具はお茶を点てる方にとってはなくてはならない道具です。一方で知識がない方にとってはその価値がわかりにくいと思います。茶道具を親や親戚から譲り受けたけど、古いものだから価値がないだろうと処分を考えるかもしれません。しかしじつは著名作家の作品で希少価値が高い逸品の可能性も秘められています。
不要になったり譲り受けたりした茶道具がある場合は、ぜひ専門知識を持つ査定士のいる買取店に査定を出してみてはいかがでしょう。
ベストライフでは茶道具などの骨董品や美術品を丁寧に査定。査定料やキャンセルの際の返送料などが無料で利用できるため安心して利用できます。
まずはスマホで写真を送るだけで査定額がわかるLINE査定を利用してみてはいかがでしょう。